小ロット対応による広がるノベルティの可能性

ボールペンやタオルなどを、ただでもらえる機会がたくさんあります。それには社名やブランド名が入っており、グッズ本体とは何ら関係性のないものがほとんどです。それらはノベルティと呼ばれているのですが、広告宣伝媒体の一つとして長く親しまれてきました。しかし先述の通り、多くの場合はありきたりなもので、また媒体と宣伝内容に共通点の無いものがほとんどだったといえます。これで本当に宣伝効果があるのか疑問なものです。しかしそれも過去の話です。現代においては生産技術の大幅な進歩により、ノベルティとなる媒体の幅は大きく広がりました。そのきっかけとなったのが、小ロットへの対応です。かつての印刷技術は非常にアナログで、対象にもよりますが、立体に印刷するほとんどの場合はスクリーン印刷という方法がつかわれてきました。これは使用する一色ずつにシルクスクリーンを作成し、そこに開けた穴からインクを飛ばす、という方法です。

もちろん工程は多岐にわたり、実際に印刷に入る前にかかるコストから、小ロットでは非常に高価なものにならざるを得ませんでした。そのため、大量に作って誰にでも使われる、筆記用具などの必需品に限られていたのです。近年の印刷技術の進歩は、この弱点をおよそ克服したといってもよいでしょう。特にインクジェットによる印刷方法は目覚ましい発展を遂げ、デジタルデータをもとに小さな機械で少数だけ生産することができるのです。また仕上がりもスクリーン印刷に大きく近づき、最近では全く遜色のない出来栄えを実現しています。そうなると、ノベルティは必需品に限ったものではなくなります。よりターゲットを絞り、ピンポイントで集中的に社名や商品名をPRすることができるのです。例えばドライバーキットです。製造機器関係の企業であれば、その関連の現場の人を対象に広告を打ちたいのは当然です。ドライバーに社名を印字し、エンジニアに配布すれば、無作為に必需品を配るよりも圧倒的に効果的といえるでしょう。また、必要数も少なくなりますので、より効率よく安価に広告展開を行うことができるのです。このように、小ロット生産に対応した技術の進歩は、ノベルティの持つ可能性を飛躍的に広げることとなりました。

そしてその宣伝能力は、無作為から一点集中型へと姿を変えていったのです。さまざまな情報が行きかう現代において、小ロット対応をきっかけに、ノベルティは今後も企業生命を左右する重要な広告宣伝媒体として進化していくことでしょう。

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